速く走るには・・・

 今日で一気に3つの更新をしています。5月の試合も終わり、今月の残りのイベントはなんといっても運動会。徒競走・騎馬戦・リレーなど誰かと競うことのオンパレード。親子共々燃えますよね。この時期小学生は足が速くなりたいと願ってる子がきっと多い時期でしょう。そのための方法を書いていきます。

 その前にまずは走ると歩くの違いはなに?から入っていきます。そしてすぐ答えに入ります。決定的な違いは走ってるときは両足が宙に浮いてる瞬間があること。歩いてるときは必ず片足が地面についてます。

 次に共通していること。それはどちらも体の水平移動であること。この「水平移動」が重要です。そして速く走るのに必要なことを言います。それは「もも前走り」から「もも裏走り」に変えることです。

 先に言っておきますが、だからといってもも裏を鍛えれば速くなるわけではありませんので。鍛えるのではなく、使えるようになるのです。もも裏を使えるようになると腸腰筋(腰椎「背骨の下の方」から大腿骨「ふとももの骨」につながる筋肉、つまりインナーマッスル)が使えるようになり、更に体幹が強くなり姿勢もよくなる。そして動き出しが速く、スムーズになります。

 「もも前走り」についても触れておきます。もも前の筋肉は下り坂を降りる時に体にブレーキをかける筋肉なのです。つまりもも前走りはブレーキをかけながらアクセルを踏んでる状態なのです。見た目の特徴として、低重心で背筋が伸びてない・狭い歩幅でももを持ち上げてせかせかと脚を動かして頭を上下左右に大きく揺らして走っています。残念ながら日本人のほとんどがこれです。

 「もも裏走り」の特徴は大きなストライド(歩幅)でもも裏(ハムストリング)と下半身のインナーマッスル(腸腰筋)を使って勢いよく脚をスイングさせて流れるように動いています。更に体の軸がぶれず背筋が伸びて頭が上下しません。ちなみにサッカーに限らず世界の一流のアスリートはたいてい出来ています。


 もも裏走りを習得するためにはまずは歩き方を変えましょう。簡単です日常の中でお尻のすぐ下あたりを意識して歩くだけで自然に体の使い方が変わります。階段をのぼるときもどうようです。少しさすってから歩くだけでより意識出来ます。まずはここから意識改革しましょう。インナーマッスルを使って歩けることが一流への第一歩です!!


余談ですが、よく速く走るために言われることで「腕をしっかり振りなさい」「ももをしっかり上げて走りなさい」と言われることが多いのですが、腕を振るのは前に振るのを頑張るのか、後ろに振るのを頑張るのか、答えは後ろです。そしてももを上げて走りなさいは実は間違ってるようです。実際にはももは勝手に上がるそうです。というのも体が前へ進むのには地面からの反発の力が必要なのです。この反発が強ければ強いほど反発の方向を前にすることで前に進めるのです。なので地面を強く蹴りだすのが正しいようです。陸上選手はその力が強いためももが上がるようです。でも完全な間違いではないので、腸腰筋を使うのでももはあがるのですが、ももを上げる意識では速くはならないということです。


こんな感じでまずはもも裏を使って歩くことから始めてください。出来てくると歩き姿からきれいに見えます。